1円玉を一度に21枚以上受け取ってもらうことが出来ないのはご存知?

 問題です。
 あなたの自宅に小銭がたまったので,集計したとしましょう。
 五百円玉が10枚(5000円),百円玉が20枚(2000円),五十円玉が30枚(1500円),十円玉は多く,55枚(550円),五円玉はやや少なく20枚(100円)そして一円玉がなんと80枚(80円)も出てきました。
 合計9230円です。
 そこで,スーパーマーケットへ買い物に。スーパーには,ちょうどこの金額の商品がありましたので,あなたは,これらの硬貨をどーんと出し,これで代金を支払うことにしました。
 さて,お店で,こんな小銭ばかりでは受け取れないと言われたとしましょう。
 お店の言い分は正しいでしょうか?

 答えは,五百円玉と百円玉は20枚以内ですので合格。
 五十円玉は,30枚中の10枚は失格。
 十円玉も55枚の中の35枚は失格。
 五円玉は合格。
 一円玉は60枚が失格です。

 実は,「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」という法律があり,この法律では補助通貨を貨幣と呼び,「貨幣の種類は,五百円,百円,五十円,十円,五円及び一円の六種類とする。」(5条)
 とされ,また「貨幣は,額面価格の二十倍までを限り,法貨として通用する。」(7条)とされていますので,補助通貨が強制力をもって通用できるのは20枚までということになります。

 尚,千円札,五千円札,一万円札は使用枚数に制限はありません。