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内縁関係

ホーム弁護士菊池捷男の法律実務レポート 目次<内縁関係


1 内縁の妻とは何ですか。
 内縁の妻とは、婚姻届をしていないだけで、その他は婚姻関係にある妻と同様の事情にある者をいいます。
 ただし、夫に法律上の妻がいる場合は、内縁の妻は重婚的内縁の妻という言い方がなされ、内縁の妻としての権利が認められる場合は制約されます。

2 内縁の妻に相続権はありますか
 ありません。
 大阪高裁平成4年2月20日決定も、内縁の夫婦の一方が死亡した場合には、相続の規定の適用はないと判示し、その他内縁の妻に相続権を認めた事例はありません。


3 内縁の妻が、内縁関係を解消するに伴い、財産分与請求権が認められますか。
 認められます。
 法律上の夫婦が離婚するときに財産分与請求が認められますが(民法768条T)、内縁の夫婦の間でも、この規定が準用され、財産分与請求が認められます(平成1年7月31日大阪家裁審判)。

4 内縁の夫が死亡したとき、内縁の妻から夫の相続人に対し財産分与請求ができますか。
 できるという裁判例とできないという裁判例があります。
 平成1年7月31日大阪家庭裁判所は、内縁の夫婦共同体が、その一方の死亡により解消した場合においても、実質的夫婦共有財産の清算がなされるのが相当であるから、民法768条Tを類推適用し、内縁夫婦の生存者は、死者の相続人を相手に、財産分与の請求をすることができるとして認めておりますが、平成4年1月31日東京地裁も、平成4年2月20日大阪高裁も、内縁の夫が死亡したことにより内縁の妻から内縁の夫の相続人に対して財産分与請求はできないとしております。

5 内縁の夫が労災事故で死亡したとき、内縁の妻は、遺族補償年金を受けることができますか。
 できます。
 労働者災害補償保険法16条Uでは、遺族補償年金を受けることのできる妻については、婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にあったものを含むとして、法律上明文をもって権利を認めております。


6 厚生年金保険で、妻が遺族厚生年金を受けるときは、内縁の妻も、妻として認められますか。
 認められます。
 厚生年金法第3条Uで、配偶者や夫や妻と言う言葉には、婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含むものとされております。


7 内縁の夫が交通事故で死亡した場合、内縁の妻は、逸失利益や慰謝料を請求することができますか。
 逸失利益は認められませんが、逸失利益に代わるものとして、扶養請求権侵害による損害賠償請求権が認められる場合があります。
 慰謝料は認められます。
  逸失利益というのは、内縁の夫が交通事故にあわなければ、将来得ることができたであろう利益を喪失したことによる損害賠償請求権のことをいいますが、これは、夫に生じた請求権ですので、内縁の妻には、その相続権がなく、逸失利益の権利を取得することはできません。
 しかし、内縁の妻が、夫の収入で生活をしていた場合は、交通事故のため、夫に対する扶養請求権が侵害されたといえますので、その扶養請求権の侵害による損害賠償請求権を、自己の権利として、加害者に対して請求することができます。
 ただ、この権利が認められるのは、単に内縁の妻が、内縁の夫に扶養されていたというだけでなく、内縁の妻が、自己の財産又は労働によって生活できないという扶養を必要とする状態にあったことが前提となります(昭和47年11月9日横浜地方裁判所判決)。
 また、扶養請求権の侵害による損害賠償請求権と逸失利益とでは、前者の方が少なくなるのが一般です。

8 内縁の妻が、内縁の夫と共に不動産を共有し、居住の用に使ったり、共同事業のために使っている場合に、内縁の夫が死亡したときは、内縁の夫の共有持分はどうなりますか
 内縁の夫の共有持分は、相続人が相続し、内縁の妻のものにはなりませんが、生前、内縁の夫は、自分が死亡しても、内縁の妻との共有不動産は、内縁の妻が単独で使用する旨の合意をしていたと推認されますので、内縁の夫が死亡しても、共有の不動産は、内縁の妻が単独で使用でき、内縁の夫の共有持分について、その相続人に不当利得返還義務は負わないと解されております(平成10年2月26日最高裁判決)。

9 所得税の確定申告で、内縁の妻について配偶者控除を受けることができますか。
 できません。
 この場合の「配偶者」は、納税義務者と法律上の婚姻関係にある者に限られる、というのが最高裁平成9年9月9日の判決の考えです。
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