本文へスキップ

岡山で弁護士をおさがしなら菊池綜合法律事務所へ

TEL.086−231−3535
(受付時間 平日9:00〜17:00、土曜9:00〜12:00)

遺留分4

ホーム弁護士菊池捷男の法律実務レポート 目次<【遺留分】4 取り戻す方法



4 遺留分を取り戻す方法を教えて下さい。

1 遺留分とは 2 どうすれば遺留分が認められるのですか。 3 具体的な遺留分の計算 4 取り戻す方法 5 生前贈与と遺留分 6 遺留分減殺請求権の行使 7 差押え


4 遺留分を取り戻す方法を教えて下さい。
(1) まず方法と時期ですが、
 遺留分を侵害された者またはその権利の承継者は、遺留分を害する遺贈や贈与を受けた者に対し、遺留分を減殺する旨請求することができます。
 その結果、その遺贈や贈与は遺留分の確保に必要な範囲で効力を失い、遺留分権利者は受遺者や受贈者に対し、目的物の返還を請求することができます。
 減殺の請求は相手方に対する意思表示によって行います。
 必ずしも裁判所の請求である必要はありまぜん。
 この減殺請求は、減殺すべき遺贈又は贈与があったことを知ったときから1年間、又は相続の開始した時から10年間経過したのちは、なしえません。

 (2) 次に減殺すべき対象ですが、
 減殺の対象とされるのは、第一に遺贈です。
 遺贈を減殺してもなお遣留分が確保されないときは、贈与を減殺します。
 但し、遺言者が遺書で、遺贈の減殺の順序や割合を指定したときは、それに従うことになります。
 遺贈を受けた者が2人以上いるときは、それらの者は目的物の価額の割合に応じて減殺することになります。
 贈与を減殺するときは、後(日の新しいもの)の贈与から順に減殺することになります。

  〈具体例〉被相続人が、妻とA、B2人の子を残して死亡したケース
ケース1  ケース2
1 死亡時の積極財産 1000
2 妻に700を遺贈
  (積極財産1000の内)
3 Aに2年前に生計のために200を贈与
4 Aに300を遺贈
  (積極財産1000の内)

遺留分算定の基礎となる財産は、
 1+3=1,200
 妻の遺留分300、AとBの遺留分は各150ですから、Bのみ150の遺留分が侵害されています。
 Bは妻の700の遺贈とAの300の遺贈から150の遺留分を取りもどすことができます。
 結局、妻は700/1000×150、
Aは300/1000×150をそれぞれ遺留分からBに返還することとなります。
1 死亡時の財産100
2 愛人に100を遺贈
   (1の全部)
3 半年前に愛人に300を贈与



 遺留分の基礎となる財産は、
   1+3=400
 妻の遺留分は4分の1の100、AとBの遺留分は各50ですから、妻とAとBとで、愛人の遺贈分100と贈与分300のうちの200を減殺請求することができます。
 (但し3年半前の愛人への贈与が、贈与の当事者双方が遺留分権利者に損害を加えることを知ってしたことを前提)

(3) 遺留分に関するその他の問題についても若干触れておきます。
イ、遺留分算定の基礎となるべき財産の評価として、
・抵当権付不動産は、不動産価格より抵当債務者を控除した残額になります。
・条件付権利や存続期間の不確定な権利は、家庭裁判所が選定した鑑定人の評価に従いその価格を決めることになっています。
ロ、不相当に低い対価を持ってした譲渡は贈与とみなされ、遺留分減殺の対象とされることがありますが、この場合は、遺留分権利者は対価を償還しなければなりません。
ハ、減殺を受けるべき受贈者が贈与の目的を他人に譲渡してしまった場合、価額を弁済しなければなりません。
ニ、受贈者および受遺者は、減殺を受けるべき限度において、贈与又は遺贈の価額を遺留分権利者に弁済して、物の返還を免れることができます。
   


親子・夫婦の法律問題 インデックス





専門家Webガイド マイベストプロ岡山

無料法律相談のお知らせ

    

事務所のご案内

【所在地】
〒700ー0807
岡山県岡山市北区南方1丁目8番14号

【業務時間】
平日 9:00〜18:00
土曜 9:00〜12:00
TEL 086-231-3535
FAX 086-225-8787


アクセスマップはこちら

携帯サイト

http://www.kikuchi-law.jp/m/
バーコードリーダーの機能を搭載している携帯電話で、QRコードを読み取り携帯サイトへアクセスしてください。
http://www.kikuchi-law.jp/m/