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ホーム弁護士菊池捷男の法律実務レポート 目次<【その他の事例】6 遺産を独り占めにしている相続人は、遺産を時効取得できるか。


6 遺産を独り占めにしている相続人は、遺産を時効取得できるか。
1 実の子として虚偽の出生届をした子供に相続権はあるか。 2 愛人の子はどんな割合で父の遺産を相続することができるか。 3 相続分の譲渡が許されるのか。 4 香典は誰のものか。 5 葬式費用は誰が負担すべきものか。 6 遺産を独り占めにしている相続人は、遺産を時効取得できるか。


6 遺産を独り占めにしている相続人は、遺産を時効取得できるか。
 私の両親は20年以上も前に亡くなりました。
 相続人は私と兄の2人だけで、遺産としては両親が住んでいた自宅があります。
 遺産分割はできていません。
 私は、兄一家が住んでいるため遺産分割の話を言い出せなかったのですが、兄が先日私に、兄は、両親の自宅の固定資産税を20年以上支払ってきたので、自宅は時効取得により兄の所有になった、だから、名義を兄に変えることに協力してくれと言ってきました。
 私には、両親の相続権はなくなったのですか。

 いいえ。
 あなたの相続権はなくなっていません。
 たしかに、時効取得の制度はあります。
 民法162条には、「20年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。」と規定しておりますので、お兄さんが「所有の意思」をもって、遺産である自宅を20年間平穏・公然と占有しておれば時効取得するような感じも与えますが、実は、時効取得が認められるための「所有の意思」というのは、客観的に認められる意思でなければなりません。
 「売買」によって取得した人は、客観的に所有の意思があると認められますので、実際に売ってくれた人が権利のない人であっても、20年間占有しておれば時効取得ができますが、「相続人が複数いる場合の共同相続」の場合は、客観的にも、相続人の一人が占有しているとしか見られませんので、いくら固定資産税を20年以上支払っても時効取得は認められないのです。
 ですから、あなたの場合は、お兄さんからの名義移転の協力要請を断り、自宅について遺産分割の請求をすることができます。


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