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相続財産5

ホーム弁護士菊池捷男の法律実務レポート 目次<【相続財産】5−1 生命保険金




5−1 生命保険金
1−1祭祀の承継者は誰がなるか。 1−2 墓地は相続の対象になるか。 2 遺体や遺骨は誰のものか。 3 預金(1) 4 預金(2) 5−1 生命保険金 5−2 死亡生命保険金は特別受益になるか。 6 遺族年金 7 死亡退職金 8 遺産であるアパートから得られる賃料は誰のものか。 9 1人の相続人から、被相続人の全預金取引経過の開示請求ができる。


5−1 生命保険金
 生命保険金は、相続財産にはならないで受取人として指定された人が無条件でもらえると聞きましたが事実ですか。
 これでは相続人間に不公平な結果が生じますがやむを得ないのですか。


 生命保険金が相続財産になるかならないかは、場合を分けて考える必要があります。

  • @保険金の受取人として特定の者が指定されている場合は、保険金はその者の固有の権利となりますので、相続財産には含まれません。
  • A保険金受取人が「相続人」と指定されている場合も、相続人が受取人となり、相続財産にはなりません。
     ただこの場合は、相続財産に含まれないと言っても、相続人が保険金を受け取るべき権利の割合は、相続分の割合によるとされていますので、結局のところ相続人が相続分に応じて、相続財産と同じように受け取ることになります。
  • B保険金受取人が被相続人自身となっている場合は、保険金は当然相続財産となります。
 相続財産にならない生命保険金は、受取人として指定された相続人にしか支払われず、他の相続人に不公平ではないか、とのご指摘ですが、たしかに、不公平な結果が生じます。
  そこで、実務上は受取人である相続人を特別受益者として扱い、保険金を特別受益財産として遺産に持ち戻し(加算)する審判例が多く見られます。
  特別受益財産として遺産に持ち戻し(加算)するということの意味ですが、「相続」2−1のところを参考にして下さい。要は、保険金を相続財産に加えて、その人の相続取り分を計算し、その中から保険金額を引くということです。もし、相続取り分が保険金額より少ない場合は、保険金額は返す必要はありませんが、その人は遺産の中からは1円の分割も受けられないことになります。
  ただ、生命保険金を特別受益財産とする見解の中にも、持ち戻す金額については、種々見解の対立があり、保険金額とする説、保険料の額とする説、死亡当時の解約価額とする説などがあります。
  なお、民法では、以上述べましたように、生命保険金は相続財産にはならない場合であっても、相続税上では常に相続財産とみなされ、生命保険金額から生命保険控除額(相続人の数に500万円を乗じた金額)を控除した残金が、他の相続財産の金額に加算され、相続税計算がなされることになっております。

  最一判平成14年11月5日判決は、「死亡保険金請求権は,指定された保険金受取人が自己の固有の権利として取得するのであって,保険契約者又は被保険者から承継取得するものではなく,これらの者の相続財産を構成するものではない」と判示し、さらに、「保険金は、被保険者の死亡時に初めて発生するものであり,保険契約者の払い込んだ保険料と等価の関係に立つものではなく,・・・自己を被保険者とする生命保険契約の契約者が死亡保険金の受取人を変更する行為は,民法1031条に規定する遺贈又は贈与に当たらず,これに準ずるものでもない。」と判示しております。


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