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相続財産8

ホーム弁護士菊池捷男の法律実務レポート 目次<【相続財産】8 遺産であるアパートから得られる賃料は誰のものか。



8 遺産であるアパートから得られる賃料は誰のものか。
1−1祭祀の承継者は誰がなるか。 1−2 墓地は相続の対象になるか。 2 遺体や遺骨は誰のものか。 3 預金(1) 4 預金(2) 5−1 生命保険金 5−2 死亡生命保険金は特別受益になるか。 6 遺族年金 7 死亡退職金 8 遺産であるアパートから得られる賃料は誰のものか。 9 1人の相続人から、被相続人の全預金取引経過の開示請求ができる。


8 遺産であるアパートから得られる賃料は誰のものか。
 父が亡くなり、相続をすることとなりましたが、その中にアパートがありました。
 相続人は兄弟3人ですが、遺産分割の話が容易にまとまりません。この間に得られる家賃は、誰のものになるのでしょうか。
 その後、アパートを取得することになった者だけがもらえる権利があるのか、兄弟3人のものなのか、教えてください。

 兄弟3人の共有になります。
 民法909条の本文によると、相続財産を構成する個々の財産が、遺産分割の結果、特定の相続人の所有になったときは、その効果は相続開始の時に遡って生ずるとされておりますので、遺産分割の結果、例えば、あなたがアパートを所有するに至ったときは、相続開始の時から所有することになったことになります。
 そうすると、相続開始後発生した家賃は、すべてあなたのものになりそうですが、裁判例では、それを認めていません(高松高裁昭和36年1月8日)。
 それは、相続人が複数いる場合に、相続財産は、その共有に属し、各共同相続人は、その相続分に応じて、被相続人の権利・義務を承継すると定める民法898条、899条の規定から導き出される結論のようです。
 これらアパートという元物から生ずる家賃は法定果実と言われ、これは遺産ではありませんので、あなた方3人の共有物として、民事訴訟法に基づいて分割協議をすることになりますが、遺産分割において、当事者間に合意がある場合は、遺産分割の対象とすることもできるとされております(東京家裁昭和55年2月12日審判)。

 最高裁判所平成17年9月8日判決
 相続開始から遺産分割までの間に遺産である賃貸不動産から生ずる賃料債権は、各共同相続人がその相続分に応じて分割単独債権として確定的に取得するものと解するのが相当であり、後にされた遺産分割の影響を受けないと判示した。


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