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相続2

ホーム弁護士菊池捷男の法律実務レポート 目次<【相続】2 遺産分割



相続2 遺産分割

1 はじめに −相続と遺産分割− 2−1 遺産分割 2−2 扶養と遺産分割 3−1 寄与分 3−2 相続人の嫁の寄与分 4 相続財産 5 遺留分と1年以上前の贈与 6 遺産分割協議をする相手方−特別代理人その他 7 遺産分割でもらった財産に瑕疵があったとき 8 遺産分割協議前の相続人の一人が勝手に家を建て始めたとき 9 相続に関する“おもしろ”判例

2−1 遺産分割
遺産分割の際、生前贈与分や寄与分はどのように考慮されるのですか。


 遺産分割の対象になるものは、被相続人死亡時の遺産Aのみですが、相続人が被相続人より生前に贈与を受けていた財産Bは、計算上遺産に加えられます(民法903条)。
 これを「持ち戻し」といいます。また、相続人中、被相続人の財産の維持または増加に特別に寄与した者がいるときは、寄与分Cがもらえますので、これは遺産から控除されます(民法904条の2)。
 この結果A+B−C=Dが、相続財産とみなされ、これを各相続人が相続分(相続割合)に応じて取得することになりますが、寄与分が認められる相続人はこれに寄与分が加えられます。
  例えば、
  (1)相続人が甲乙丙の三兄弟で、相続分がそれぞれ3分の1とし
  (2)遺産が1000
  (3)被相続人の生前、甲が250、乙が150、丙が100の贈与を受け
  (4)甲の寄与分が300認められた
とした場合、
   A(1000)+B(250+150+50)−C(300)=D(1200)
 が、相続財産とみなされます。
 これを甲乙丙が相続分(相続割合)に応じて400ずつ取得しますが、生前贈与分は既にもらった分ですので、当然今回の遺産分割では控除されます。
 また、甲は寄与分300が別に認められていますので、遺産1000の各相続人の相続分(相続取得分)は、
 甲は、400−250+300=450
 乙は、400−150    =250
 丙は、400―100    =300 になります


2−2 扶養と遺産分割
 老親を扶養すると約束してくれたので、その者に財産を取得させる遺産分割協議をしたが、老親を扶養してくれなかった場合、遺産分割協議をやり直せますか?

 やり直せません。
 やり直すことができるとした場合、その根拠は、遺産分割協議が錯誤によってなされ無効になる場合と、遺産分割協議で約束したことが履行されないことによる債務不履行を理由とする解除が考えられますが、通常老親を世話すると約束する場合、その人なりに世話をする意思はあったとされ、動機に錯誤があったとは言えず、錯誤無効は認められません。
 また、遺産分割協議の際の約束事が、法的に履行が可能のものであり、この約束が、約束した者の「責めに帰すべき事由」により履行されない場合は、遺産分割協議を解除することはできますが、親の老後の扶養をするという約束は、約束自体が具体性を欠き、どこまですれば履行したと言えるのか、また、親が家族と円満さを欠いて扶養を拒んだ場合、それがはたして扶養者の「責めに帰すべき事由」によるものと言えるのか、という難しい問題がありますので、裁判例では、このような相続人間の情宜関係から生じた約束事の違反を理由とする遺産分割協議の解除は認めていません。これを認めると、法律関係がいたずらに不安定不明確になってしまうという理由です。





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